地デジ携帯、UWB端末にRF ID携帯も〜SamsungブースCeBIT 2005

» 2005年03月14日 16時11分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 「CeBIT 2005」会場で、気合が入って展示を行っていたのが韓Samsungブースだ。「7メガカメラ携帯」「3ギガHDD搭載携帯」「HSDPA携帯」など話題の端末を展示していたが、実はほかにもいくつか面白い携帯があった。

 「T-DMB GPRS」は、欧州向けの地上デジタル放送対応端末。その名のとおり、「T-DMB方式」に対応したGPRS端末だ。

Photo アンテナは、T-DMBとGPRS共用だ
*初出時に、欧州版地上デジタル端末と韓国版地上デジタル端末の写真が逆になって掲載されておりました。お詫びして訂正します。

 H.264のコーデックに対応しているほか、EPGの機能もサポートする。データ通信速度は384Kbps〜526Kbps。26万色TFT液晶を備える。

 その隣に、韓国向けのT-DMB方式対応地デジ端末もあった。「SPH-B1200」がそれで、これまでもたびたび展示されているものだ(2004年12月20日の記事参照)。こちらはCDMA2000 1x EV-DOに対応する。130万画素カメラを搭載し、MP3プレイヤーとしての機能も備える。

Photo 通話用アンテナと放送波受信用アンテナが、別々になっている

 面白いのは、同じ地デジ端末として「DVB-H」対応GPRS端末も展示していること。欧州の地上デジタル放送をめぐっては、T-DMBとDVB-Hで規格競争が懸念されているが(3月10日の記事参照)、Samsungは両方式の端末を開発しているわけだ。

PHoto こちらは「DVB-H GPRS」端末。やはりH.264に対応する

 さらに韓国版モバイル放送対応端末としておなじみの「SCH-B100」も出展。Samsungブースは“放送サービス携帯が勢ぞろい”といった趣きだ。

Photo SCH-B100

「UWB端末」に「RF ID携帯」も

 同社ブースには、発売時期や価格などが未定のプロトタイプ端末が多かった。「UWB」とタイトルがついた携帯は、DS方式のUWB用語参照に対応する端末だという。説明員によれば、通信速度は100Mbpsに達する。

Photo 背面にでっぱりが見えるが、これは「バッテリー部にも部品を詰め込みすぎたため、バッテリーパーツが飛び出してしまった」(説明員)

 Linux OSを搭載しており、無線LANにも対応すると説明員。Samsung ARM9を搭載しており、約6万5000色のタッチパネル液晶を備える。

 RF IDリーダー携帯も展示されていた。独Siemensブースで展示されていたものと同様、NFC対応をうたっている(3月10日の記事参照)。130万画素カメラ、26万色TFT液晶を搭載したGSM端末。

Photo RF IDチップを搭載したカードの情報を読み取っているところ


PHoto こちらはIEEE 802.11bとCDMA 1x EV-DOのデュアル端末「SPH-V6800」。MPEG-4やMP3、AAC+といったコーデックに対応するという

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