「IT防災訓練」でGPS携帯による動態管理実験

» 2005年01月12日 21時20分 公開
[ITmedia]

 とちぎGISの会は1月12日、「平成16年度栃木県IT防災訓練」に「災害対策支援システム」を提供すると発表した。

 1月17日に栃木県足利市で行われる同訓練では、KDDIが提供するGPS・カメラ機能付き携帯とWeb GISを組み合わせる。これにより、罹災現場に出動している職員の現在地を把握し、対応を迅速化する実証実験を行う。

 災害対策支援システムでは、公共機関職員が所持するGPS携帯の位置情報を5分に1回、自動的に取得する。このため一般市民や企業などから通報があった際、最も近い場所にいる職員を派遣することが可能となる。また、職員から被害情報を収集し、情報提供などの処理を迅速行うことが可能だ。

 今回の訓練は、足利市で震度6強の地震が発生し、ライフラインに大きな被害が出たという想定で行われる。国土交通省宇都宮国道事務所、同省渡良瀬川河川事務所、栃木県土木部、足利市の各職員がパトロールする状況を、全機関で共有して一元管理。これにより、機関の壁を超えた効率的な対応の可能性が検証されるという。

 IT防災訓練は17日の9時30分から11時30分まで、宇都宮国道事務所、渡良瀬川河川事務所、栃木県庁、足利市役所で実施される予定。そのほか、国土交通省郡山国道事務所、東京電力宇都宮支店、東日本電信電話栃木支店が訓練に参加する。

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