FMラジオも聴ける音楽ケータイ、「Music PORTER」を試す(1/3 ページ)

» 2004年12月17日 22時50分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 携帯電話と音楽の関わりは深く、音楽再生機能を搭載した製品も何年も前から存在する。最初に登場したのはauの「DIVA」こと「C404S」(2001年1月の記事参照)。以降、ボーダフォンが「J-SH52」「J-SH53」「V601SH」「V801SH」「V602SH」、ドコモが「SO502iWM」「SO506iC」「SO505iS」といった音楽携帯をリリースしている。音楽配信サービスについては、auが「着うたフル」を開始。3Gのキラーサービスになれるかどうかに注目が集まる(12月15日の記事参照)

 今回紹介するNTTドコモの「Music PORTER」は(12月8日の記事参照)、携帯電話で音楽配信を受ける類の製品ではない。“音楽が聴ける”という機能面だけではなく、本体デザインも含めたトータルコンセプトとして、“いつも音楽を持ち運ぶ”というスタイルを提案するもので、FMラジオチューナーとATRAC3ファイルの再生機能を備える。

 音楽ファイルの転送方法は大きく分けて4つある。(1)付属するWindows用音楽管理ソフト「BeatJam」を使って、PC上で音楽CDからエンコードした音楽ファイルを取り込む方法 (2)インターネットの音楽配信サイト「モーラ」でダウンロード購入した音楽ファイルを、USB経由で本機に挿入したメモリースティックDuo(64Mバイト容量のメディアが付属)に転送する方法 (3)コンビニエンスストアなどに設置されているマルチメディア端末からメモリースティックDuoにダウンロードする方法 (4)エニーミュージック対応のHDD搭載オーディオ機器に音楽をダウンロードし、メモリースティックDuoに記録する方法だ。

 携帯電話らしからぬスクエアデザインの「Music PORTER」


 開いた状態。横長液晶(220×176ピクセル)を採用していることもあり、ゲームボーイアドバンスSPに似ているとも、よくいわれる。左はマイク付きリモコン


 PCとのUSB接続は、単にケーブルを接続しただけでは認識されない。メニューの「オーディオ」から「USB接続」を選ぶと、このようなダイアログが表示され、「YES」を選ぶとUSB接続モードに入る。十分に電池残量があれば、電源の接続は必要ない。接続の解除は、PCから終了操作(ハードウェアの停止)してケーブルを抜く


 音楽ファイルの転送には、ジャストシステムの「BeatJam」(標準で付属)を利用してチェックイン/チェックアウトを行う。「Music PORTER」にはOpenMG形式のファイルしか転送できないので、「BeatJam」でCDを取り込むか、ほかのファイル形式の音楽を「OpenMG形式へ変換」して利用する

音楽プレーヤーとしての機能は

 本体は折りたたみ型で、閉じた状態ではポータブルMDプレーヤーなどを意識させるスクエアなデザイン。手にするとかなりコンパクトで、片手で持つのにちょうどよい感じだ。重量も軽い。天板はタイル状にエンボス加工したうえで、透明のカラーアクリルでカバー。側面だけを見ていると、ややチープなプラスチックの質感なのだが、このカラーアクセントのおかげで、モダン(ややレトロという意味も含む)な趣きに仕上がっている。

 左側面。下に平型イヤホンマイク端子とUSB(Mini-A)端子、上には再生制御に使う再生/一時停止ボタン、音量+/−ボタンがある


 右側面には、充電やインタフェースに利用する通常の角型コネクタとメモリースティックDuoスロットが配置されている。製品には64MバイトのメモリースティックDuoが付属


 ダイヤルボタンなどの操作部は、使用時にはオレンジ色に光る


 カメラは底面に装備。自分撮り用ミラーもある。さらにその左側に見えている穴はスピーカー。スピーカーはモノラルだが、ちょっとしたBGMに使うには十分

 イヤホンマイク端子には市販品も接続できるが、製品にはマイク内蔵リモコン(ステレオヘッドホン端子つき)が標準付属する。このリモコンや本体側面のボタンを使って、本体を閉じたまま音楽プレーヤーを操作できる。

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