パケット定額、加入が急拡大〜goo調査

» 2004年12月07日 18時35分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 NTTレゾナントと三菱総合研究所が提供する「gooリサーチ」は、携帯電話のパケット定額制サービスに関する調査をまとめた。

 それによるとKDDIが2003年末に口火を切ったパケット定額制が、3キャリアを巻き込んで普及し始めている。ドコモがパケット定額制「パケ・ホーダイ」をスタートさせた6月(3月24日の記事参照)、KDDIが「ダブル定額」にサービス改訂した8月に(6月16日の記事参照)、加入者が大きく増加。全体の6割が6月以降に加入している。

 9月時点での定額制サービスの加入状況は、全体の9%に達した。

 「今後加入予定」としたユーザーは3割を占め、関心が高い。ボーダフォンがパケット定額制「パケットフリー」を導入したことも(11月10日の記事参照)加入者増につながりそうだ。

50%は加入予定なし〜効果への疑問、機種の制約

 一方で、「加入予定がない」という回答も過半数を占めた。加入後の割引効果に対する疑問や、サービス対応機種の制約が、その理由として挙げられている。

 パケット定額制に加入すると料金は果たして安くなるのか。加入者からの回答によると、「わからない」が19.6%で最も多く、次いで「加入前より料金が高くなった」が15.8%で続く。利用者側の割引効果の印象が比較的薄いのが実情だ。

 非加入予定のユーザーの回答でも「パケット定額制に加入したら料金が高くなりそう」が27.2%を占めており、ライトユーザー向けの定額制を求める自由回答も見受けられた。

 また各キャリアとも定額制に対応する機種が限定されていることが加入の壁になっている。ドコモとボーダフォンの場合3G端末、KDDIの場合1X WINに対応している必要がある。

 定額制へ加入したユーザーのパケット利用量は、約9割が「増加した」と答えており、コンテンツ購入頻度も46%が「増えた」としている。gooリサーチは「サービス加入により、携帯電話を活用するシーンが拡大している」とまとめている。

定額制加入により利用が変化したコンテンツのジャンル(全体)。青は加入前、赤は加入後を示す。変化はキャリアによって異なる結果となった。iモードでは「アプリ」(22.5%)、「位置情報」(16.3%)、「ゲーム」(15%)とアプリケーション系サービスが増加。EZwebでは「位置情報」(20.3%)、「ゲーム」(15.3%)が伸びた

 今回の調査は「gooリサーチ・モバイルモニター」会員を対象に携帯電話インターネット上で行われた。調査期間は9月3日から9月9日。有効回答人数は4237人だった。

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