901iシリーズ、「N」と「P」はLinux OS

» 2004年11月18日 15時25分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 ドコモは、FOMA端末開発に活用可能なソフトウェアプラットフォームを開発したと発表した。Linux OS、Symbian OSの2種類が用意されている。このプラットフォームを利用して、N901iC、P901iがLinux OSを、F901iCとD901iがSymbian OSを採用していることも明かされた。

Photo プラットフォーム構成図(クリックで拡大)

 品質向上、およびコスト削減が目的。ミドルウェア、OSの改変部分、デバイスドライバソフトウェアのサンプル、スケジューラやイメージビューアなどのサンプル、PC上で動作する端末シミュレータ、アプリ開発ガイドライン・デバイスドライバ開発ガイドライン・ユーザーズガイドなどの各種ドキュメントが含まれる。

 Linux OS向けプラットフォームは、NEC・パナソニック モバイルコミュニケーションズと、Symbian OS向けは、富士通とそれぞれ共同開発した。今後は、同プラットフォームの利用を希望する端末メーカーに対してライセンス提供を行う。 なお、SH901iCはMicro-ITRONを採用している。

機種名
Linux OSのFOMA N901iC、N900iL、P901i
Symbian OSのFOMA F901iC、D901i、Motorola製FOMA(*)
 *Motorola端末に同プラットフォームが採用されるかは未定

 携帯の高機能化に伴い、メーカーのソフトウェア開発の負担は重くなっていた。今回開発したプラットフォームを使用することで、メーカー各社は「基礎部分は共用した上で、独自のアプリケーションの開発に注力できる」(ドコモ)。

 メーカーのコスト削減が図れれば、ドコモとしても端末調達コストが安くなる。「Win-Winの関係が築ける」(ドコモ広報部)という。なお、ドコモはFOMA端末開発を手がける端末メーカーに370億円を投資するなど(2003年12月19日の記事参照)、メーカーと協調してのFOMA開発を推進している。

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