同製品では、端末を紛失した場合などにそこから顧客情報などの重要なデータが流出しないような対策が施されている。
ユーザーが端末を紛失したとシステム管理者に告げると、管理者は端末に送られたデータを選択して削除したり、あるいは端末を初期化して、中のデータをすべて消してしまうこともできる。誰かが拾って使おうとしても、電源を入れたとたんにデータをすべて消す、といったことが行える。端末が戻ってきたら、再度データを復活させるのも簡単だ。
ユーザー数が多い場合でも、管理が容易なところもポイント。ユーザー管理には、Windowsの標準機能ともいえるMMC(マイクロソフト管理コンソール)を使っている。WindowsのドメインやNotesからユーザーをインポートでき、大規模システムでもシンプルにユーザーを管理できる。
携帯端末の小さな画面でも利用しやすいよう、インタフェースを工夫した。キャリアの違う携帯電話やPDCでも、同じユーザーインタフェースでシステムを利用できるのもメリットだ。
基幹システムのクライアントとして携帯電話を使う製品は今までもあったが、IMSではメール機能、Webブラウズだけでなく、クライアントソフトをインストールすれば、ファイルやデータのシンクができるのが大きな特徴となっている。
ただし、データのシンクが行えるのは、現在PocketPC端末のみとなる。日本で使用されている現行の携帯では、クライアントソフトを入れられないため、事実上メール機能、Webブラウズしか使えないのが残念だ。今後はBREWやSymbian、PalmOS、Windowsにも対応予定としており、対応が進めば、上記のセキュリティ機能なども携帯電話から利用できるようになる。
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