英ロンドンで開催中の「Symbian Expo 2004」。昨年に比べて展示面積が倍増し、100余りの企業や団体がブースを構えた。会場では、各社がSymbianの上で動く技術やサービスを展示していた。
会場中央にあるカフェの隣でデモを行っていたのは、Sony Ericsson。発売中のミニカー「Bluetooth car」で、来場者を楽しませている。コースは雪の山道だ。
携帯電話を使って5センチほどのミニカーを走らせ、3分以内に何周できるかを競う。デモで使われるのは、Symbianベースの最新ヒット端末「P910」(7月16日の記事参照)。タッチパネルと本体のボタンで画面上のギアとハンドルを操作して、ミニカーを走らせる。端末とミニカーの間はBluetooth接続で、操作範囲は10メートル程度だ。
「Bluetooth car」の操作アプリはJavaアプリケーション。他社のSymbianベースの端末でも利用できるという。
欧州でもMacromediaのFlash技術は、携帯向けアプリケーションに使われるようになってきた。同社は独T-Mobileが「Flash Lite」で作成したポータル「T-Zone」をデモ。プッシュ技術を使い、変更部分だけが更新される仕組みだ。日本の携帯でもおなじみの技術だ。
オペレーター各社が、スマートフォンのキラーアプリケーションとして挙げるのが電子メール。会場でも、電子メールなど音声以外のコミュニケーションソリューションの展示が目立った。
Research In Motion(RIM)は、自社の電子メールサービスのライセンスプログラム「Blackberry Connect」を展示。同社は欧州で、VodafoneやT-Mobileと提携してBlackBerry(9月21日の記事参照)を提供しているが、「Blackberry Connect」を使えば、他社製端末でもBlackBerryの電子メールプラットフォームを利用できる。Symbian陣営では、Nokia、Samusung、Siemens、Sony Ericssonらと提携している。
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