日韓共同プロジェクトとして、サービス準備が進む「モバイル放送」(韓国の名称はDMB)。日本では10月中旬に、韓国では12月末に商用サービスが開始される予定だ。韓国の携帯メーカーではSamsungとLGの2社がDMBを受信可能な端末を発表。商用サービス開始に合わせて発売するという。
日本でもモバイル放送を閲覧できる携帯電話の開発に向けた動きが見られる。東芝が、モバイル放送受信用のLSIを開発しているのだ。「2005年の秋、冬ごろに対応端末を市場に出すことができるようLSIの開発を進めている」(東芝の説明員)。
東芝によると、韓国のDMB対応端末はバッテリーの持ち時間が少ないという。「Samsungは自社開発の受信用チップを、LGは東芝のモバイル放送専用端末に使われているチップを使っている。どちらもDMB受信時のバッテリーの持ちは2時間程度」(東芝の説明員)。
東芝が携帯電話向けに開発するチップは、モバイル放送受信時に3時間バッテリーが持つことを目標にしている。「モバイル放送を受信しつつ、携帯電話としての利用も損なわない低消費電力が目標。もう1つは省スペース」(東芝の説明員)。
モバイル放送は現在、各キャリアに携帯電話上でのサービスを提案中。合意が得られ次第、対応端末開発に乗り出せるよう、準備を進めている。
|
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.