Mobile：CeBIT：Palm、Pocket PC、Symbian～3つのOSに展開するSamsung

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2003年3月17日　08:23 AM 更新

　携帯電話の機能が複雑になっていく中で、PC同様、プラットフォームを巡る競争が始まっている。携帯電話で有力とされるのは、Nokia、Sony Ericssonなどが出資する「Symbian OS」、Microsoftの「Pocket PC」、そしてPalmの3つだ。

　韓国のSamsungはCeBIT会場で、3種類のOSをそれぞれ搭載した端末を展示。「顧客が求めるOSを、どれでも提供できる体制にしていく」（説明員）と、全方位体制で開発を進めている。

　Samsungは、これらフル機能のOSを搭載した携帯を「MITs」（Mobile Intellignet Terminal by Samsung）と呼び、PCとの連携の良さやPIM機能をアピールしている。

　「SGH-i500」はPalm OS 5.2を搭載した携帯電話だ。CPUにはIntelのXScale（PXA262/300MHz）を搭載し、SDカードスロットも備える。

画面の下にある4つのボタンは、Palm OSのスケジュール、アドレス、ToDo、メモに対応する

サブディスプレイは96×64ピクセルの256色有機ELだということだが、点灯していなかった

　メインディスプレイは6万5000色カラーで、QVGAを超える324×352ピクセルの解像度を持つ。背面ディスプレイには256色の有機ELを使う。33万画素のCMOSカメラを内蔵し、フラッシュも搭載。携帯電話としてはGSM/GPRSのトライバンド対応だ。

　これだけの機能を搭載して、重さはわずか150グラム。発売は2003年後半を予定している。

　展示された試作機は、まだ電話機能が動作しておらず、Palm OSのみが動いていた。液晶はタッチパネルになっており、普通のPalmデバイスとして利用できる。製品化時には、Palmのアドレス帳から直接電話をかけられるようになるという。

　「SGH-D700」はSymbian OS搭載の端末。Series 60のユーザーインタフェースを採用した。VGAサイズが撮影できる回転型のCMOSカメラを内蔵。メインディスプレイも横に回転する。

回転するディスプレイなど、ボディはギミックに溢れている

UIはNokiaのSeries60

　電話機能としてはGSM/GPRSのトライバンドに対応する。

　展示された3機種の中では最も開発が進んでいるようで、ほとんどの機能を試すことができた。重さも110グラムと普通の携帯電話に近い。発売は2003年後半を予定している。

　「SGH-i700」は、Pocket PC Phone Editionを搭載したエンタープライズ向けのモデルだ。ディスプレイは3.5型のTFT・6万5000色表示。SDカードスロットやUSB端子も備える。重さは160グラム。

　通常のPocket PCと異なるのは、VGAサイズのCMOSカメラを内蔵していることだ。携帯電話としてはGSM/GPRSのトライバンドに対応する。発売は2003年第2四半期の終わりだという。

i700は、3機種中、最もPDAに近いタイプとなる

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[斎藤健二, ITmedia]

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