GPSケータイから110番──「HELPNETケータイ」GPSケータイの位置情報を、緊急時に警察や消防などに通知してくれるサービスが始まる。
日本緊急通報サービスはKDDIと共同で、auの「GPSケータイ」を利用した緊急通報サービス「HELPNETケータイ」を開発、6月7日からサービスを開始すると発表した。
「HELPNETケータイ」では、利用者の現在位置を把握、警察や消防などの公共機関に通報を接続する。auのGPSナビゲーション機能対応携帯電話の全機種で利用できる。 あらかじめ同社のサイトを端末に登録しておくことで、ボタン操作3回で、HELPNETオペレーションセンターで把握されている入会時に登録した名前や年齢などのデータと位置情報を元に、オペレータが急病・ケガの時には消防 (119) へ、事故・事件などの時には警察(110)・海上保安庁 (118) へと、通報を接続する。 途中で通話が途切れたり、会話ができないような切迫した状況では、オペレータの判断で通報を行うなど、柔軟な対応をしていく。
近年、携帯からの110番通報比率が5割程度まで増加するなど、緊急通報で携帯電話が利用されることが一般的になってきている。しかし、どの基地局に接続されるか分からないため「位置特定が難しくなってきている」(日本緊急通報サービス)(1月29日の記事参照)。 従来、事故を目撃してから救急車が現場に到着するまで15分ほどの時間がかかっていたが、日本緊急通報サービスによると、同社のサービスでは8分〜9分程度に短縮されるという。 このほか、夜間・休日診療可能な最寄りの医療機関の紹介や、車両故障時の、緊急出張修理・レッカー牽引などのロードサービス(オプション)も提供する。
車載用から携帯用に日本緊急通報サービスは自動車や電機、車載機メーカー、電気通信事業者など44社が出資する企業。これまで車載用にエアバックなどと連動した通報システムを提供してきた。 今回、携帯電話に対応したのは「車用は高価なハードを買わなくてはならず、ハードルが高い。携帯のほうが汎用性が高い」(日本緊急通報サービス)ため。当面は「GPSケータイの1%」(同)に当たる1万人程度の加入を見込んでおり、2005年で加入者15万人を目標とする。
入会金不要で、申し込みはEZwebから行える。各サービスの料金は以下の通り。
通報の手順は、EZボタン長押しで、ヘルプネットセンターのWebサイトに接続される。その後、位置の測位を行いセンターに通知。続いてセンターに24時間常駐するオペレータと通話を行うというもの。日本緊急通報サービスでは、オペレータとの通話開始まで50秒〜1分で操作が完了するとしている。 今回は、auのGPSケータイのみへの対応だが、日本緊急通報サービスでは、ほかのキャリアからGPS搭載端末が投入された際には対応を進めていく予定だ。
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