売店とコンビニが融合した「NewDays KIOSK」がオープン、5つのポイントとは?:まずは3店舗(1/2 ページ)
JR東日本リテールネットは駅の売店とコンビニを融合させた新型ショップ「NewDays KIOSK」をオープンする。コンパクトな空間の中でコンビニの幅広い品ぞろえを提供していくそうだが、どんな特徴があるのだろうか。
駅の売店「KIOSK」やコンビニ「NEWDAYS」などを運営しているJR東日本リテールネットが、新モデルの店舗を展開する。駅の売店といえば、コンパクトな空間にスピーディーな接客がウリだが、それにコンビニの幅広い品ぞろえを加えた新型ショップ「NewDays KIOSK」をオープン。3月14日のJR上野駅公園通路を皮きりに、JR立川駅東改札外(3月29日)、JR品川駅京急連絡口(3月30日)の3店舗が誕生する。同社は「今回のモデル店舗での実施状況を検証し、今後の多店舗展開につなげていきたい」としている。
新型ショップの強化ポイントは5つ。1つめは「女性客の要望に応じた品ぞろえの充実」。女性客から従来のKIOSKに対して、どんな声が多かったのだろうか。「欲しい商品がない」「商品の選択肢が少ない」「サラリーマンの店というイメージ」といった意見が多かったことから、ヘルシーコーナー(健康食品)の設置、輸入菓子、ファッション雑誌、女性向け雑貨(身だしなみグッズ)などを強化する。
2つめは「全取扱アイテム数を平均2割アップ」。移動途中客の「ちょっと欲しい」「いま欲しい」というニーズに応えられるように、KIOSKにはなかったFFメニュー(パン、おにぎり、サンドイッチなど)や、スマートフォン関連、プリペイドカードなどをそろえる。
3つめは「利用者特性を踏まえた、きめ細かな商品構成」。従来のKIOSKは全店で商品構成が同じだったが、新型ショップでは店舗ごとに取り扱う商品が違う。例えば、上野では行楽客向けのパンダグッズ、品川では空港利用者向けのトラベルグッズ、立川では百貨店を利用する女性客向け商品を、それぞれ充実させる。
4つめは「時間帯や曜日で変わる売り場」。時間や曜日で変化する駅利用者のニーズに合わせて、日替わり・時間帯別で売り場を変えていく。コンパクトな空間の中でも魅力のある品ぞろえを実現させていくという。
5つめは「生活サービスメニューの充実」。これまで取り扱ってこなかった「公共料金の支払い(収納代行)」「交通系電子マネーへのチャージ」などのサービスを提供する。「お客さまの移動時間を有効に活用いただけるように、サービスメニューの充実を図っていきたい」(同社)という。
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