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2人に1人は「営業をやめたい」、その原因は?

営業の仕事で、何が重要になってくるのだろうか。重要だと思う能力を聞いたところ「営業トーク」が最も多く、以下「行動力」「外見(身だしなみ)」「説得・交渉力」(33.4%)と続いた。産業能率大学調べ。

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 あなたは営業の仕事を続けたいですか? 営業職に就いて5年以内の人に聞いたところ「続けたくない」という人は47.0%に達していることが、産業能率大学の調査で分かった。「続けたくない」と答えた人に、その理由を尋ねると「不景気で売れない」「利益達成のノルマが厳しい」など、ノルマや競争に対するストレスが多く挙げられた。逆に「続けたい」という人からは、「成果に伴う評価を受けられる」「うまくいったときに達成感がある」といった声が目立った。

 また営業目標や社内競争など10項目を挙げて、「ストレスを感じるか」「楽しいと感じるか」を二択で聞いた。最もストレスを感じている人が多かったのは「営業目標」で79.4%。次いで「社内の他メンバーとの競争」(70.8%)、「顧客の新規開拓」(65.4%)、「競合との競争」(63.0%)と続いた。一方、楽しいと感じている人は「専門的な知識・情報の習得」(62.0%)が最も多かった。このほか「自社商品の知識・情報の習得」(58.6%)、「営業スキルの習得」(55.0%)などが上位に並んだ。


(出典:産業能率大学)

 この結果について、産業能率大学は「いわゆる“数字”や“飛び込み”についてストレスを感じている人が多いようだ。一方、知識や情報収集は楽しいと感じており、顧客との関係構築はストレスに感じている人と楽しいと感じている人は半々。また全体的に男性よりも女性の方がストレスを感じている人が多い」としている。

営業の仕事で、重要だと思う能力

 営業の仕事で、何が重要になってくるのだろうか。重要だと思う能力を聞いたところ「営業トーク」(38.6%)が最も多かった。以下「行動力」(36.6%)、「外見(身だしなみ)」(33.6%)、「説得・交渉力」(33.4%)、「ヒアリング能力」(27.6%)と続いた。

 ちなみに同大学が同時期に実施した、営業マネージャー対象の調査(重要だと思う能力)によると「営業トーク」の順位はそれほど高くなく、「説得・交渉力」がトップ。また「発想・想像力」や「企画立案力」を重視するなど、提案の切り口などを柔軟に考える能力を求めていた。


営業の仕事で重要だと思う能力(出典:産業能率大学)

 インターネットによる調査で、営業職5年以下の男女500人が回答した。調査期間は8月29日から9月2日まで。

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