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外資系企業、非情な“クビ切り”の実態ロサンゼルスMBA留学日記(2/2 ページ)

「外資系企業=クビ切り」といったイメージがあるが、実態はどうなっているのだろうか? 全従業員の下位10%になればクビという米GEや、そのほか投資銀行や戦略コンサルティング業界のクビ切りの真相について、関係者から話を聞いた。

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1年で25%が入れ替わる?――戦略コンサル

 戦略コンサルティング業界も、人の入れ替わりの激しい職場だ。2〜3年で転職する人間も多く、あるファームの人間に言わせると「1年で25%ぐらいは入れ替わる」とのこと。自分のオフィスの、4分の1がいなくなることを想像してほしい。なんともめまぐるしい変化だ。

 あるファームの幹部と話していて、印象に残ったのは「コンサルとは何だか、人身売買みたいなところがある」というセリフだ。いわく、コンサルタントはプロジェクトごとに人が割り当てられる。プロジェクトリーダーが「4人のチームを組むぞ」と決めて、「じゃあこいつと、こいつと、こいつ」といった具合に社内の人間を引っこ抜き、アサインしていく。

 中には誰からもお呼びがかからず、どのプロジェクトにも入れないコンサルタントも出てくる。“社内失業”と言う言葉があるが、こうなるとファームに居辛いというか、いたたまれなくなって転職せざるを得なくなる。強制的ではないとはいえ、辞めざるをえない状況を作り出されるわけだ。

すぐクビになっても、OK?

 以上、厳しいことばかり書いたが、これらの企業はみな「数年働けば、次の就職につながる」という職場でもある。30年じっくり勤め上げる、という職場ではない。

 そういう意味では、ステップアップの踏み台であり、わずか3カ月でクビになりましたというケースでもない限り、例えば2年間働いて転職してもさほど問題にはならないようだ。外資系企業は破格の給料を提示してくることもあるから、2〜3年だけ好待遇を享受して、それ以降は別の道を進むという考え方もありうる。

 職場を決めるのに、いろんな要因はあるだろうが、クビになる可能性を覚悟で外資系企業に飛び込んでいく学生も多い。こればかりは、その人の思い描くライフスタイルによるとしか言いようがない。

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