出世した人、出世しそうな人に共通する“断崖絶壁法”とは銀座で学んだこと(1/4 ページ)

» 2015年07月27日 07時00分 公開
[桃谷優希ITmedia]

お金に不自由しているときは使うにしても真剣である。だからお金の値打ちがそのまま光る。(松下幸之助)

 夏のボーナスは91万3106円――。大手企業で働く人たちはこの夏、100万円ほどを手にするようなので、「うらやましいなあ」と感じている読者もいらっしゃるかもしれません。

 年齢や環境によってお金の使い道は変化しますが、経営者や役員の方々は若かりしころ、お金をどのように使っていたのでしょうか。また、近い将来、出世しそうな方はお金をどのように使っているのでしょうか。住宅ローン、投資、旅行、高額商品の買い物、預貯金など、使い道は十人十色です。

最も多いのは「自己投資」

 ある日、出世をされたお客さまに若かったころのボーナスの使い道を尋ねてみました。全員が首をひねりながら答えてくださったのですが、最も多かったのは「自己投資(買い物)」。具体的には、ベンツやBMWなどの高級車、ロレックスなどの高級時計、カシミアのコートを挙げる方が多かったです。

 自己投資に次いで多かったのは、両親に旅行をプレゼントしたり、子供が生まれたのでその年のワインを購入したり、「身内へのプレゼント」でした。

 現在“出世街道”を走っていらっしゃる方にも同じ質問をしてみました。すると、驚くべきことに出世をされた方々と同様、「自己投資」を挙げる方が最も多かったのです。

 出世された方と現在出世街道を走っている方のボーナスの使い道が同じというのは興味深いことです。そこに共通しているのは、“背伸びをしてでも買う”という気持ちでした。

 ある方は、出世街道を走っているときに(現在は大企業の役員)、「当時、役員しかしていなかったロレックスを買った」と話されていました。金額まではおっしゃいませんでしたが、そのときにもらったボーナスを全て使い切った感じでした。

 終身雇用が約束されていない時代なので、将来のために貯めておくという方も多いでしょう。もちろん、使わないことが悪いと言っているのではありません。せっかくのボーナスですから、これまでがんばったごほうびに、自分のために使うのもいいと思います。ただ、出世をされた方々は、つま先立ちでも風が吹いてもなんとか立っていられるくらいの“背伸び”をされていたということです。

(画像はイメージです)
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