オフィスの空調温度バトルも解決? 机単位で温度調節できる「冷暖房付きデスク」、三菱地所など開発

» 2015年07月23日 16時38分 公開
[ITmedia]

 デスク単位で温度調できるという「冷暖房付きオフィスデスク」を三菱地所などが開発した。「個々の好みの環境で働くことができ、快適性・知的生産性の向上が図れる」という。11月に完成する「大手門タワー・JXビル」(東京・大手町)に導入する。

photo ニュースリリースより

 冷房は、デスクトップに内蔵した「輻射パネル」とパーティションに冷水を循環させることで行う。デスクの表面は約22度/デスク下は約26度になり、パーティションからは取り込んだ風を冷却することで約21〜22度の風を送る。これを組み合わせることで、周辺温度を26〜28度に調節できるという。冬はデスクトップ下側のパネルに温水を供給し、ひざや太もも周辺を暖める(約30度)という仕組みだ。

photo 次世代オフィスのイメージ。個々の好みの温度で仕事できる

 冷風・温風による空調と異なり、冷温水の循環で天井や床の輻射パネルの温度を調節する「輻射空調」を応用した。風が当たる不快さがなく、省エネ性も高いという。

 三菱地所と三菱地所設計、高砂熱学工業が早稲田大学の田辺新一 創造理工学部教授と共同開発した。一部機能は特許を出願している。

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