大井川鐵道で「ジェームス」の活躍が少ない理由杉山淳一の「週刊鉄道経済」(4/4 ページ)

» 2015年07月17日 08時00分 公開
[杉山淳一ITmedia]
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ソドー島が大変だ!

トーマスとジェームスの運行予定表。青線がトーマス、赤線がジェームスの運転日(出典:大井川鐵道公式サイト) トーマスとジェームスの運行予定表。青線がトーマス、赤線がジェームスの運転日(出典:大井川鐵道公式サイト)

 しかし、前述のように、私たちはきかんしゃトーマスの世界が大好きで、その世界観は大切にしなくてはいけない。大井川鐵道も、日本できかんしゃトーマスを展開するソニー・クリエイティブプロダクツも。すべてはトーマスを愛するファンのために。

 そこから導かれる結論は、とても合理的で分かりやすい。

 今、大井川鐵道には、ラスティも含めて5台の機関車がソドー島から訪れている。ヒロは日本に帰国していたけれど、シーズン13からソドー島に戻っている。ということは、現在ソドー島では稼働する機関車が5台も足りない。これは大問題だ。

 トップハム・ハット郷はこう考えているはずだ。「ヒロは日本に里帰りしたいだろうし、トーマスはヒロに会う約束をしていた。パーシーはトーマスと仲良しだから、一緒に日本で過ごしたいんだろう。ラスティは保線要員だからいいとして……ジェームス、キミは日本に長く滞在する必要があるのかね? 週末はソドー島に戻りなさい。そして早く帰ってきなさい」

 これがジェームスの運行日が少ない理由だ……と思うけど、どうかな。

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