あなたは人並み以上に働きたいですか、それとも人並みで十分ですか? この春就職した新入社員に聞いたところ「人並み以上に働きたい」(昨年40.1%→38.8%)が減少し、「人並みで十分」(52.5%→53.5%)が増え、調査を開始して以来、過去最高の数値になっていることが、日本生産性本部と日本経済青年協議会の調査で分かった。
バブル経済末期(1990〜1991年)は「人並み以上」が大きく減り、「人並みで十分」が大きく増えたが、その後の景気低迷にともない2000年以降は入れ替わりを繰り返してきた。ここ数年をみると、2012年に厳しい就職状況を背景に「人並み以上」が「人並みで十分」を逆転したが、以降は「人並みで十分」が増加している。「会社に大きく貢献したいという意欲よりも、“ほどほど”にがんばるという志向がうかがえた」(日本生産性本部)
一方で「仕事中心か、私生活中心か」を聞いたところ、常に「両立」(81.1%)と答える人が多く、今年は8割を超えた。「私生活中心」は1991年をピークに下がり続け、2010年に「仕事中心」が「私生活中心」を上回ってからその傾向が続いていたが、今年は久しぶりに「私生活中心」(9.5%)がごくわずかながら「仕事中心」(9.3%)を上回った。
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