最下位から3番目! 転職したい日本人はたったの14%

» 2015年07月03日 12時49分 公開
[ITmedia]

 あなたは1年以内に転職したいと思いますか? 23の国と地域の男女に聞いたところ、「転職したいと思っている」と答えたのは、「インド」が最も多く37%であることが、ランスタッドの調査で分かった。次いで「中国」(33%)、「シンガポール」(30%)、「ロシア」(25%)、「香港」(24%)と続いた。特にアジア諸国では人材流動性が高いことがうかがえた。

 ちなみに「日本」は14%で、最下位から3番目。最下位は「ルクセンブルク」(12%)、次に「ベルギー」(13%)だった。

「1年以内に転職したい」と答えた割合(出典:ランスタッド)

 転職を希望する理由を聞いたところ、全体では「同業や別業界の他社と比べて給与待遇が低すぎる」「キャリアアップの機会が足りない」(いずれも37%)がトップ。次いで「職場での評価や受け取る報酬に不満がある」(22%)と続いた。日本は「職場での評価や受け取る報酬に不満がある」(32%)がトップ。以下「同業や別業界の他社と比べて給与待遇が低すぎる」(25%)、「業務内容に興味がない」(24%)だった。

 この結果について、同社・転職支援推進本部の山田万理本部長は「日本には長年、年功序列・終身雇用のシステムの中、正社員は年次を重ねることで着実に昇進し、定年まで勤め上げるのが一般的だった。その影響はいまだに強く、キャリアアップ=社内での昇進と考える人が多数を占め、転職理由にキャリアアップを挙げる人はまだ少数派だ。また転職希望者の多くが、給料・待遇への不満、会社の将来性への不安、業務内容が合わない、上司との折り合いが悪いなど、後ろ向きの理由を挙げており、転職は『現状からの逃避』という意識が日本人の中にあるように思う」とコメントした。

 インターネットによる調査で、23の国と地域の18歳から65歳までの男女約22万5000人が回答した。調査時期は2014年9月〜2015年2月まで。

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