千葉大発の植物工場ベンチャー「みらい」が民事再生申し立て 負債約11億円

» 2015年06月29日 19時26分 公開
[ITmedia]

 帝国データバンクによると、人工光による植物工場で野菜の生産・販売を手がけるベンチャー「みらい」(東京・日本橋)が6月29日、民事再生法の適用を東京地裁に申請した。負債総額は10億9200万円。

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 千葉大学発ベンチャーとして、研究成果をもとに人工光型植物工場の設計・販売のほか、自ら運営する工場による野菜の生産・販売を展開。三井不動産と組んで柏市に工場を運営し、「みらい畑野菜」ブランドでレタスなどを販売していた。

 2015年3月期の売上高は約10億円だったが、昨年増設した工場での生産が安定せず、大幅な営業赤字を計上。設備投資資金などの返済期限が迫る中、6月末決済の資金について支払いのめどが立たず、自力再建を断念した。スポンサーを募り、9月末に事業譲渡をする計画という。

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