コラム
» 2015年06月26日 06時00分 UPDATE

ウイルス性と細菌性:知ってるようで知らない「風邪」の話 (1/3)

季節の変わり目に引きやすい風邪。今回は、意外と知られていない風邪の本質と症状、勘違いしやすい病気について紹介します。

[太田充胤,いしゃまち]
いしゃまち

 冬だけでなく、季節の変わり目にも引きやすい風邪。私がまだ学生のころ、知人からこんな相談を受けました。

 「バイト先で、体調を崩して急に欠勤した人がいたんです。その人が病院に行ったら『ウイルス性の風邪だから、大事を取って休みなさい』と言われたらしいのですが、ウイルス性の風邪は普通のよりも悪いのですか?」

 あなたはこの話を聞いてどう思いましたか。ウイルス性の風邪は普通の風邪よりも悪いのでしょうか?

 今回は、意外と知られていない「風邪」の本質と症状に加え、風邪と勘違いしやすい病気について紹介します。

感染は“What”と“Where”で考える

 風邪についてよく知らない人でも、風邪が感染症の一種であることはなんとなくご存じかとかと思います。われわれ医師が感染症をとらえるときには“What”と“Where”の2つがポイントになります。

 “What”は「病原体」。つまり、細菌やウイルス、あるいはその中間の性質を持つマイコプラズマやクラミジアなど、病気を引き起こす原因となるもののことです。

 これに対し、“Where”は「感染臓器」のことです。上記のような病原体が人体のどこで感染を引き起こすか、ということです。

 例えば、連菌という細菌が扁桃(へんとう)に感染を起こせば「溶連菌性扁桃炎(ようれんきんせいへんとうえん)」になりますし、マイコプラズマが肺に感染を起こせば「マイコプラズマ肺炎」ということです。これが感染症のとらえ方の原則です。

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