犬の種類によって大きさが全然違うのはなぜ?遺伝子

» 2015年06月25日 10時49分 公開
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 犬、好きですか? かわいいですよね。チワワ、柴犬、プードル、ダルメシアン……。街には、さまざまな種類の犬を見かけますが、ほんとに同じ「犬」なのかっていうくらい見た目が全然ちがいます。特に「大きさ」は、小型犬のチワワと大型犬セントバーナードでは全く違います。

 他の動物では同じ種類でここまで大きさの違うものはあまり見たことがありません。どうしてこんなにも違うのでしょうか?

犬の大きさを決める遺伝子

 アメリカ国立衛生研究所の研究グループは、143血統の3000頭以上の犬を解析し、犬の大きさを決めている遺伝子の変異を見つけ出しました。

 その遺伝子はIGF1(インスリン様成長因子)という、成長因子の遺伝子でした。この遺伝子は、体のほとんどの部分の成長に関わっており、体の大きさだけでなく寿命にも関係があることが分かっています。驚くべきことに、小型の犬種ではこの遺伝子の中のわずかな部分が違っているだけで、体のサイズが小さくなっていることが分かったのです。そして、調べた小型犬はすべてこの違いをもっていたそうです。

小さい大きさの方が便利だった

 全遺伝情報の解析から、犬の小型化に関わる遺伝子の変化は、犬たちが人に飼われるようになってからかなり早い段階で現れたと考えられました。

 野生の犬にとっては極端に小さくなることは生き残るためには不利かもしれませんが、人に飼われた犬にとっては小型のほうが、人間と一緒に行動しやすいという点で人間に選ばれることになり、有利だったと考えられます。

 やはり、犬の大きさも遺伝子で決まっていたのですね。人間も、見た目の特徴は遺伝的に決まることが多いようです。あなたも、遺伝子に描かれた自分の設計図をのぞいてみませんか?

編集部より:

 本記事は自宅で遺伝子検査ができる「MYCODE(マイコード)」のサイト内で掲載している情報を転載したものです。

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