新国立競技場はアーチ維持 工費900億円膨らむ

» 2015年06月24日 12時11分 公開
[ITmedia]

 2020年東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場について、文部科学省は、焦点となっていたデザインは巨大なアーチが特徴の現行案のままとし、総工費は当初から900億円高い2500億円程度とする方向で調整を進めていることが分かった。NHKなどが報じた

photo 2本のアーチ型デザインは残る方向に

 新国立競技場をめぐっては、昨年5月に発表した基本設計では総工費を1625億円としていたが、建設資材の高騰などから3000億円に膨らむことが分かり、計画の見直しを迫られる一方、東京都に500億円程度の負担を要請していた。

 文科省はザハ・ハディド氏による2本の巨大なアーチが特徴のデザインは残した上で、総工費2500億円程度でゼネコンと契約する方針という。さらなる工費圧縮に加え、膨らんだ費用の財源確保が課題になりそうだ。

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