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» 2015年06月18日 08時25分 UPDATE

赤坂8丁目発 スポーツ246:なぜ田中将大はメジャーでも通用しているのか (1/3)

野村監督から「マー君 神の子 不思議な子」と言われた、田中将大投手が大リーグでも活躍している。昨季は途中で戦列を離れたが、ここまでしっかり結果を残している。その理由について、地元メディアは……。

[臼北信行,ITmedia]

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


ニューヨーク・ヤンキースで活躍する田中将大投手(出典:田中将大/MASAHIRO TANAKA (@t_masahiro18) | Twitter

 日本を代表するスーパースター同士の対決に興奮した人はきっと多かったはずだ。ヤンキース・田中将大投手とマリナーズ・イチロー外野手の初対決が15日(日本時間16日)のマリナーズVS. ヤンキース戦(フロリダ州マイアミ マーリンズ・パーク)で実現した。結果は4打数2安打。マルチヒットをマークしたイチローが貫禄を見せ付けた格好となり、試合後の田中も素直に「完敗としかいいようがないです」と負けを認めた。

 それでも、この試合で田中は打線の援護に恵まれず敗戦投手となったとはいえ、7回無四球2失点と好投。自ら「完敗」と振り返ったイチローに対しても3打席目で152キロのフォーシーム(ストレート)を投じ、見事に見逃し三振を奪ってきっちりと存在感を見せ付けていた。その試合後、イチローは次のように田中を評している。

 「先発ピッチャーとして100球をどう組み立てるか、それがちゃんとできるピッチャー。相手としてやって、この1試合だけでもそれがはっきり見える。十分エースになるピッチャーですよ。必ずゲームをつくる。一番大事なことじゃないですか」

 あのイチローから、ここまで激賞される日本人投手はなかなかいない。「この舞台でイチローさんと対戦できたというのは……。自分の小学生のころを考えれば、想像もつかなかった」と述べた田中にとって、レジェンドからの言葉は何よりの金言となったようだ。

 それを示すように田中は「イチローさんにそう言ってもらえるのは大きな自信になる」と述べている。一部で「両者は微妙な関係」と報じられていたが、これはまったくの事実無根。田中はイチローをリスペクトしており、イチローもまた田中のことを認めている。そうでなければ、たとえ“大人の対応”であったとしても互いに前出のような長々としたコメントなど口にするはずがない。

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