LIXIL、海外子会社破産で最大660億円の損失計上へ

» 2015年06月03日 14時34分 公開
[ITmedia]

 住宅設備大手のLIXILグループは6月3日、海外子会社の破産に伴い、最大660億円の損失を計上すると発表した。従来は400億円程度を見込んでいたが、中国子会社への債務保証が膨らむためという。

 損失は、独Joyouの破産による株式価値の毀損分など約330億円と、Jouyou子会社の借入金についての債務保証として約330億円。

 株式価値などの損失は14年3月期から16年3月期にかけて計上し、過去の決算について最終益を下方修正した。債務保証分は16年3月期に計上する見通しで、純利益に与える影響は220億円という。業績予想は6月8日の決算発表時に公表する。

 Joyouは昨年買収した独GROHEの子会社で、中国で風呂や台所用金具を販売していたが、株主資本を実際より過大に記載していたことが分かり、破産手続きに入っていた。調査の結果「創業者の親子が不正な会計処理を行い、数年に渡り違法な決算報告を実施していた」という。LIXILグループは「グローバル戦略は変わらず、ビジネス基盤は依然として盤石」としている。

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