表面は香ばしく中はふんわり――これまでになかったトースターが登場価格は2万2900円

» 2015年05月27日 15時26分 公開
[ITmedia]

 フランスパンをトースターで焼いてみたけど、表面がカリカリに焦げただけ。クロワッサンを電子レンジで温めてみたけど、フワフワするだけ。そんな不満を感じている人も多いと思うが、まるで窯から出したばかりの焼きたての味を再現するようなトースターが登場した。

 5月27日、東京の青山にあるカフェにたくさんの報道陣が詰めかけた。家電メーカーのバルミューダはその場で、独自のスチームテクノロジーを搭載したトースター「BALMUDA The Toaster」(以下、The Toaster)を発表した。価格は2万2900円(税抜)。トースターにしては高めの価格設定だが、パンのおいしさをどこまで引き出してくれるのだろうか。

,独自のスチームテクノロジーを搭載したトースター「BALMUDA The Toaster」。重量は4.3キログラム、横357ミリ×奥行321ミリ×高さ209ミリ

 The Toasterの最大の特徴は、表面はさっくり焼けて香ばしく、内部は水分をしっかりと閉じ込めてふわふわ、コントラストに富んだ食感を実現したこと。例えば、フランスパン、クロワッサン、ロールパンなどは、焦がさずに中まで熱々に温めることができるという。どうやって? と思われるかもしれないが、仕組みはこうだ。付属の小さなコップに水を入れ、それを指定の場所に入れる。次にトースターの電源を入れると、スチームが発生して中で充満し、パンの表面は薄い水分の膜で覆われる。水分は気体よりもはるかに速く加熱されるので、パンの表面だけが軽く焼け、パンの中の水分が閉じ込められる。ここからヒーターの制御がスタートし、焼け上がるのだ。

 バルミューダによると、パンをおいしく焼き上げるためには「3つの温度帯がある」という。パンの中のやわらかさと風味がよみがえる60度前後の温度、表面がきつね色に色づき始める160度前後の温度、焦げ目が付き始める220度前後の温度。「The Toasterはこの3つの温度帯を制御して、最高の状態のトースターを実現した」(同社)

 またThe Toasterには5つのモードを用意(トースト、チーズトースト、フランスパン、クロワッサン、クラシック〈300w、600w、1300w〉)。例えば、普通の食パンとクロワッサンでは、中が温まり始める温度、表面が色づき始める温度が異なるので、それぞれのモードを用意することで「最高のおいしさを引き出すことができた」(同社)という。

 The Toasterはバルミューダオンラインストア、二子玉川 蔦屋家電、ザ・コンランショップ(キッチン、丸の内)のほか、百貨店などでも先行予約を受け付ける。出荷は6月中旬を予定。

付属のコップで、小さじ1杯分の水を入れる。パンの表面だけが軽く焼け、パンの中は水分が閉じ込められる

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