電通の前期、2けた増収増益 海外事業、デジタル領域が好調 M&Aを積極活用

» 2015年05月14日 17時37分 公開
[ITmedia]

 電通は5月14日、2015年3月期の連結決算(IFRS)を発表した。国内の広告市場の拡大に加え、海外市場とデジタル領域が伸びており、売上高は前期比11.1%増の4兆6423億円、営業益は23.3%増の1323億円、純利益は20.1%増の798億円となった。

 国内事業は、広告市場全体の拡大もあり、営業益は2.8%増の797億円。サッカーW杯ブラジル大会や2020年東京オリンピック、パラリンピックのスポンサーシップ・セールスなどが貢献した。

 海外事業は、欧米・アジアともに前期を上回る好調で、M&Aの影響などを差し引いた成長率は10.3%、営業益は9.6%増の526億円となった。

 日本国内ではデジタル領域が伸長しており、売上総利益で12%増。同期中のM&Aは約半数の11件がデジタル領域関連で、今後も積極的に行っていく。グループ全体でのデジタル比率は30%に達しており、2017年度までに35%を目指す。

 今期は決算期を12月末に変更する予定。1〜12月期の連結業績予想は、営業利益が1203億円など。

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