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» 2015年05月11日 09時15分 UPDATE

池田直渡「週刊モータージャーナル」:Apple Watchは自動車の応用力を試す存在 (1/3)

世界で初めてApple Watchによるクルマのリモートコントロール機能を搭載したポルシェ。具体的に、Apple Watch+ポルシェでどんなことができるのか。そして、Apple Watch+クルマのコラボにはどんな未来があるのだろうか……?

[池田直渡,ITmedia]

 4月25日、ポルシェは世界で初めてApple Watchによるクルマのリモートコントロール機能を搭載したと発表した。これは従来iPhoneなどのスマートフォンで車両情報管理や遠隔制御を行う「ポルシェカーコネクト」の一部をApple Watchでも行えるようにしたものだ。

ポルシェカーコネクトのApple Watch連携機能

 ポルシェによれば、これによってiPhoneが手元にないときでもポルシェカーコネクトを操作することができ、Apple Watchを付加的な車両情報のディスプレイや遠隔操作パネルとして使うことでユーザーの利便性を高めているという。

 このシステムでできることをポルシェは「リモートサービス」「車両トラッキングサービス」「Eモビリティサービス」の3つに大別している。

 「リモートサービス」は、車載コンピューターが管理しているさまざまな情報を遠隔モニタリングすることと、緊急通報など車両側がネットを通じてドライバーや外部に知らせたり、ドライバーからの遠隔操作を受ける機能だ。「車両トラッキング」は盗難対策のセキュリティ機能、「Eモビリティサービス」はプラグインハイブリッドの電源管理ツールと、それぞれカバー範囲ごとにまとめてある。

 これらの機能は電話回線を使った通信によって行われるため、ポルシェカーコネクトを通じてApple Watchを操作することで、どんなに離れた場所からもアクセスすることができ、ドライバーとクルマのこれまでに無かった新次元での快適なコミュニケーションを提供するとポルシェは言っている。

ポルシェ パナメーラ

Apple Watch+ポルシェカーコネクトでできること

 Apple Watch+ポルシェカーコネクトで、具体的にどんなことができるのか? まずは個別の機能を見てみよう。

リモートサービス

リモートサービス
  • トリップ情報の表示:トリップ情報(走行距離や移動時間、平均速度、燃料消費率、燃料残量など)がApple Watchに表示され、リモートで見られるようになる。
  • カーファインダー:クルマを駐車した場所までドライバーをナビゲーションしてくれる。不案内な土地などで便利なサービス。
  • ホーンアンサーバック:広い駐車場で駐車位置を忘れた時に、Apple Watchの操作でクラクションを鳴らし、ライトを点滅させる。
  • ロックモニター:ドア、窓、トランク、エンジンフード、サンルーフなどの閉め忘れを表示し、リモコン操作でロックできる機能。
  • リモートクライメートコントロール:クルマに乗る前に、あらかじめ室内温度を調整しておいてくれるシステム(ハイブリッドモデルのみ)。
  • セーフティサービス:タイヤ空気圧の異常を監視して知らせる機能。また、万が一の事故の時、スマートフォンによって自動的に車両の位置と状態を知らせる。さらに親が子供にクルマを使わせる場合に、あらかじめ決めた速度を超過したり、取り決めたエリア外に出ると、スマートフォンに通知が入る機能のパッケージ(スマートフォンが必要)。

車両トラッキングサービス

車両トラッキングサービス
  • 警報機能:クルマの盗難防止警報スイッチが入っていれば、万一の盗難の時、Apple Watchのディスプレイにアラートが表示され、クルマの現在位置を知らせて追跡可能にしてくれる。

Eモビリティサービス

Eモビリティサービス
  • ハイブリッド情報の表示:平均電気消費率や電力のみで走行可能な距離、また充電時の残り充電時間などをApple Watchに表示する。

 以上がApple Watch連携機能の具体的な内容となる。率直な感想として、あなたは「これはすごい。魅力的な機能だからぜひ使ってみたい」と思っただろうか? 筆者の感想はNOだ。

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