コラム
» 2015年05月11日 06時00分 UPDATE

「もしかして?」と思ったら……:五月病の対策と治療方法

五月病を軽くみていると各種精神疾患を引き起こす原因となることも……。今回はその対策と治療法について紹介します。

[いしゃまち]
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 新しい環境にも慣れてきたころにかかる五月病――。そのまま放っておくと大変なことにもなりかねません。

 今回は、五月病の対策と治療法について紹介します。自分が五月病かもしれないと思う人は、前回の記事でチェックしてみてください。

五月病ってなに?

ks_5gatubyou01.jpg (画像はイメージです)

 実は、五月病という名前の病気はなく、新しい変化についていけずに起こる気分障害や不安障害のことを指します。

 多くの場合は気分転換などで改善することが多いのですが、中には症状が重くなりさまざまな精神疾患を引き起こすことがあります。

(1)気分障害

 気分障害には、うつ病や気分変調症などの疾患が挙げられます。これらの疾患に共通するのは、気分が落ち込み何をしても楽しめない、否定的な考えに陥ってしまうという症状です。

(2)不安障害

 不安障害には適応障害や社会不安障害がなどが挙げられます。ある特定の条件や状況に対し強い不安感や恐怖感を覚え、頭痛やめまい、その他にも憂鬱(ゆううつ)な気分が続いたり集中力が低下するなどの症状が見られます。


 この他にもパニック障害や双極性障害などがあります。いずれも薬物療法や心理療法によって症状を軽くすることができます。

五月病の対策と治療法

 では、症状が悪化しないためにはどうすれば良いのでしょうか? その対策と、もし悪化してしまった場合の治療法について紹介します。

【対策】

(1)ストレスをためない

 最も基本的な対策です。ストレスをためこむことによって脳の機能障害を起こし、うつ病などを招いてしまいます。読書をする、音楽を聴くなどの自分なりの気分転換法を身につけましょう。

(2)日光を浴びる

ks_5gatubyou02.jpg (画像はイメージです)

 日光を浴びるために外出をし、歩く時間を設けましょう。日光を浴びることで抑うつ状態(気分が落ち込み活動を嫌う状況)が改善されたという報告があります。

 また、適度な運動をすることで同じような効果を示したというケースも。積極的に明るい時間帯に外出しましょう。どうしても外に出ることが難しい場合、カーテンを開け日光を取り入れるよう心がけましょう。

(3)食生活を見直す

 最近では脳内の神経伝達物質であるセロトニンが欠乏することでうつ病を招く可能性があることが分かったそうです。このセロトニンを多く含む食品として、肉や納豆、乳製品が挙げられます。バランスの良い食生活をし、セロトニンを多く含む食品を上手に摂取しましょう。

【治療方法】

 五月病対策をしても症状が良くならず各種精神疾患にかかってしまった場合、以下の治療法があります。

(1)薬物療法

 抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などの薬物を用いて症状を軽くします。効果が出るまでに時間がかかり、医師の指示があるまで服用を続けなければなりません。

(2)精神療法・心理療法

 カウンセラーにより、マイナス思考を違う考え方へと導く認知行動療法などの精神療法で改善を図ります。薬物療法と併用することで大きな効果を得ることもあります。

(3)長期的な休養・環境調整

 長期的な休養または今いる環境を整えることで、生活リズムの根本的な見直しをします。

 また、うつ病になりやすい人の特徴は、責任感の強い人や完璧主義な人です。入院や長期休暇で強制的に雑務から切り離し、休養に専念することができる環境を作ることも非常に重要なのです。


 春になるとよく耳にする五月病ですが、軽視していると各種精神疾患を引き起こす原因となってしまいます。自分でできる対策を実践し、症状が悪化しないよう気を付けましょう。

いしゃまち:

 いしゃまちは「大切な人の健康を守りたい」というコンセプトから生まれた健康医療情報メディアです。愛する恋人、大切な家族のちょっと気になるカラダとココロの悩みを解決したい。 「大切な人」が健康で、幸せに生きていくために役立つ情報を伝えたい。そんな想い が込められた「場」、それがいしゃまちです。


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