一方、デキる営業マンというのは、感情を隠そうとしても表情に必ず出てしまうことを知っています。だから無理にとりつくろいません。
困ったときは、困っていることを上手にお客さんに伝えます。
「弱りましたねぇ。お客さまのご希望に沿えるかどうか検討するのに、少しお時間をいただけませんか?」
「すぐにお答えできずに申し訳ございません。ちょっと頭の中を整理させてください」
「う〜ん、どうお答えしたら良いか正直、困っております。少しだけお待ちいただけますか?」
お客さんに合わせた調子の良い対応ではなく、率直な言葉とともに語るのです。
デキる営業マンは、下手に嘘をついたりスマートな対応をしようとしません。それよりも、お客さんに本音で向き合う姿勢のほうがむしろ好感を持たれ、結果として信頼され成果につながることを知っているのです。
これはトレーニングによって誰でもできます。実際に営業の現場に出る前に、お客さんと会話の場面をイメージするだけでも効果的な練習になるはずです。
好印象を与えるための最後のコツは「服装や色使い」です。
これは難しく考える必要はありません。ごく普通の、常識的なファッションセンスを維持していれば大丈夫だからです。
言うまでもありませんが、結婚式にジーンズで行くとか、大切な打ち合わせにTシャツで行くとか、そういうのは非常識だと言わざるを得ません。TPOに合わせて、社会人として常識的な服装や色使いにしてください。
「好印象の与え方」については、最初から全部できなくてもまったくかまいません。そもそも営業デビューをして、心理的な余裕がないときには緊張するものです。そうすれば緊張は表情に出ますし、おどおどした目線になってもしかたがありません。
日々の営業活動の中でだんだん慣れていけばいいのです。第二のスキルは徐々にできるようになっていけば大丈夫です。
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