確かに、英語のRUN(走る)、WALK(歩く)、フランス語のTOURNER(回す)、REMUER(動かす)など例を挙げればきりがない。
こういう“動的イメージ”を商品のネーミングに活用しているのがクルマだ。先ほどのロールスロイスをはじめポルシェ、フォルクスワーゲン、ルノー、フェラーリ……などなどブランドにはRまたはLのオンパレードである。日本でも「ラリルレロを入れないクルマは売れない」なんてジンクスが囁かれていた時代があって、トヨタ車を例に挙げても、カローラ、クラウン、ランドクルーザー、プリウス、ミライとやはりラ行が目立つ。
ラ行のネーミングに都市伝説が多いのは、このような「移動や回転」というイメージも無関係ではない。ほら、「噂がひとり歩き」「風説の流布」なんて言うではないか。
個人的には、商品やサービスのネーミングを担当をしている方には、ぜひともこのラ行がもつ不思議な力をご活用していただきたい。8.6秒バズーカーみたいに反日疑惑をかけられ恐れもあるが、ロールスロイスのようなブランドイメージが形成される、かもしれない。
信じるか信じないかはあなた次第ですけどね。
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