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» 2015年04月27日 12時26分 UPDATE

赤坂8丁目発 スポーツ246:超一流ではなかった真中監督が、チームを再建させた方法 (1/4)

東京ヤクルトスワローズが首位を快走している。2年連続で最下位だったチームは、なぜスタートダッシュを切ることができたのか。スポーツライターの臼北氏は、2014年10月に就任した真中満監督に注目している。

[臼北信行,ITmedia]

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


 プロ野球の東京ヤクルトスワローズが好調だ。昨季は2年連続最下位に沈んだこともあって今季の下馬評も決して高くなかったが、フタを開けてみると勝率5割以上でAクラスをキープ。4月27日現在でセ・リーグ首位の座をガッチリとキープしている。まだ開幕して1カ月とはいえ、14年ぶりとなるリーグV、そして日本一奪回への期待を抱かせるような見事な戦いぶりを見せている。

 そのけん引役となっているのが、昨年10月に就任した真中満監督だ。ただしプロ野球にさほど興味のない方であれば、きっとほとんどの人が「え、真中って誰?」と思うであろう。まずはそういう方々のために、44歳の若き指揮官・真中満氏の人柄について触れておきたい。

 16年間スワローズ一筋の現役生活を送ってきた真中氏は、レギュラー外野手として活躍したものの決して「スーパースター」「超一流」などと呼ばれるような選手ではなく、どちらかと言えば「いぶし銀」的な存在であった。しかしながら引退直後の2009年から二軍打撃コーチとなり、2011年には二軍監督に昇格して2年後のシーズンでチームをイースタン・リーグ優勝へと導く。

 この二軍スタッフ時代に現在一軍で活躍中の高井雄平外野手や山田哲人、川端慎吾両内野手をマンツーマン教育で育成。ここでプロ指導者としてのノウハウも身につけた。こうした手腕が買われ、堀澄也オーナーからの勅命によって低迷するスワローズの再建を担うことになったのである。

 現役時代に「超一流」ではなかった人物が一体どのようにしてチーム改革にメスを入れ、開幕ダッシュに成功したのか。そのキーポイントは真中監督がまず就任早々、負けグセのような沈滞ムードがチーム内に漂っていることを見抜いて所属する全選手に意識改革を強く求めていく方針を固めたことが挙げられる。

現役時代に「超一流」ではなかった真中監督は一体どのようにしてチーム改革にメスを入れたのか(出典:東京ヤクルトスワローズの公式Facebookページ)
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