女性社長の比率は「西高東低」過去最高

» 2015年04月24日 16時38分 公開
[ITmedia]

 全国267万社のうち女性社長は調査開始以来で最多の31万55人にのぼり、全国平均が11.5%(前年11.1%)に上昇していることが、東京商工リサーチの調査で分かった。都道府県別で女性社長数が最も多かったのは、東京都の7万9880人(前年7万2109人)で5年連続トップ。次に大阪府2万7678人(同2万5315人)、神奈川県2万598人(同1万9283人)、愛知県1万4898人(同1万4013人)、埼玉県1万2891人(同1万1490人)の順。一方、女性社長数が少なかったのは、鳥取県1218人、島根県1289人、福井県1513人の順だった。

女性社長数・女性社長率推移(出典:東京商工リサーチ)

 女性社長比率が高い上位20位をみると、西日本の15府県(九州・沖縄6県、近畿4府県、四国3県、中国2県)がランクインし、「西高東低」の傾向がみられた。これに対して比率が低かったのは、岐阜県7.6%、新潟県7.7%、山形県8.003%、石川県8.007%、福井県8.05%。「総じて1世帯当たりの構成人員が多いところが目立ち、同居家族の多い地域ほど『家事・育児・介護』などとの両立が女性の起業、就業の課題になっていることがうかがえる」(東京商工リサーチ)

 女性社長の名前でみると、1位は「和子」(4080人)で5年連続トップ。2位は「洋子」(3380人)、3位は「幸子」(3366人)でトップ3は前年と変わらず。以下「裕子」(2601人)、「京子」(2318人)、「恵子」(2251人)、「久美子」(2210人)と続いた。「トップの『和子』は、昭和の始まりから昭和27年(1952年)ころまで、女性の生まれ年別の名前ランキングで常にトップを占めたことも影響した」(同)。また話題になった「久美子」社長も7位にランクインし、3文字名前では最多だった。

女性社長名前(左)、女性社長名前カナ(右)

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