単身男性、“非調理”へ回帰葛藤も

» 2015年04月22日 12時03分 公開
[ITmedia]

 あなたはここ1週間で、何回くらい調理しましたか? 20〜60代の男女に聞いたところ「調理は全くしなかった」と答えたのは2011年に比べて5.9ポイント増加していることが、キユーピーの調査で分かった。この傾向は特に男性(60代を除く)に顕著だが、女性の20〜30代でもそれぞれ9.2%、10.3%の人がここ1週間で「調理は全くしなかった」と回答しており、調理をしなくても食生活が支障なく送れる環境にあることがうかがえた。

 2008年から2011年にかけては、単身女性の調理スキルが向上し、単身男性の調理頻度は増加傾向にあった。「その傾向は続くと予想していたが、今回の調査結果では再び非調理化へと向かい、非調理への“回帰”が起きているようだ」(キユーピー)

1週間の調理回数(出典:キユーピー)

手づくりする時間がないこと

 自分の食事を準備するときに不満を感じていることは何だろうか。「献立に変化がないこと」(25.1%)に不満を感じている人が最も多く、次いで「品数の少なさ」(23.9%)、「栄養バランスが悪い」(16.8%)と続いた。

 2011年の増減幅をみると、「手間ひまがかかること」に不満を感じている人が4.9ポイント減少しているのに対し、「手づくりする時間がないこと」は3.8ポイント増加。このことから「『時間があれば手づくりしたい』といった気持ちの高まりがうかがえ、非調理化の実態と、かい離や葛藤がありそうだ」(同社)

食事準備時にどんな不満を感じていますか? (出典:キユーピー)

 インターネットによる調査で、20〜69歳のひとり暮らしの男女1000人が回答した。調査期間は2014年11月26日から28日まで。

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