ローソンもドーナツ市場に参入、試験販売で何が分かった?8000店でスタート(2/2 ページ)

» 2015年04月17日 16時40分 公開
[土肥義則ITmedia]
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カニバリは起きている

 4月12日現在、ローソンの623店でドーナツを試験的に販売している。1店1日当たりの平均販売数は約160個。箱入りで販売している店では、1日2000個以上も売れたという。今後の販売目標は、コーヒー(カフェラテなどを含む)が1店1日当たり120杯、年間4億5000万杯、ドーナツは1店1日当たり100個を掲げている。

 ドーナツを積極的に販売することで、サンドイッチや菓子パンなどベーカリー類の売り上げに影響はないのだろうか。実験店での販売状況をみると「ベーカリー類でカニバリ(自社商品が自社の他の商品を侵食してしまう「共食い」現象のこと)は起きている。売り上げは10%弱減少したが、ドーナツは60%増加した。総合的にみて、売り上げは伸びている」(和田氏)。またドーナツを販売することでどのような効果があるのかを聞いたところ「コンビニは男性客が多い。客数が増えることよりも、買い上げ点数増を期待している。実際、そのような結果が出ている」(同)とコメントした。

 今夏、大手コンビニのカウンターでドーナツが本格的に発売されることになるが、消費者はどこの商品を選ぶのか。小さな専用ケースの中からヒット商品が生まれるかもしれない。

ハワイアンドーナツプレーン(左)、ハワイアンドーナツチョコレート(右)

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