JINS、「日本のやり方」で2兆円を超える米国メガネ市場攻略へサンフランシスコに初出店

» 2015年04月08日 10時44分 公開
[ITmedia]

 アイウエアショップのJINSは、米国初出店となる「JINS Union Square」を4月10日にサンフランシスコでオープンする。日本の6倍にもなる約2兆3800億円といわれる米国のメガネ市場を、一般的な販売価格の3分の1から5分の1となる価格帯で攻略にかかる。

JINS 米国店舗イメージ(出典:ジェイアイエヌ)
JINS レンズ自動加工機ロボット「KANNA(カンナ)」(出典:ジェイアイエヌ)

 4プライス戦略で日本のメガネ市場に参入した同社。米国でも薄型非球面のレンズ込みで60ドル、80ドル、100ドル、120ドルという4プライス戦略を展開する。米国の一般的なメガネの平均販売価格は約300ドルであり、国内の戦略と同様に「最適な価格」というメガネの新しい価値をもたらすという。

 また、東京・吉祥寺店に導入したレンズ自動加工機を進化させた自動加工機ロボット「KANNA(カンナ)」を導入。1時間に63本分のメガネのレンズを加工する様子を来店者に見せるエンターテインメント性も重視した。米国では商品提供まで約1〜2週間かかっているが、JINSでは会計後30分で提供する。

 同社では「会計後30分でお渡しできるスピードは、米国においては革新的ビジネスモデルであり、JINSが米国という新たな市場にチャレンジする上で大きなアドバンテージになる」とコメントする。数年前から米国進出に備えて外国人スタッフを日本の店舗で育成していた。

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