1年未満で3モデル! ダイハツがコペンを増やせる理由池田直渡「週刊モータージャーナル」(3/4 ページ)

» 2015年04月06日 08時30分 公開
[池田直渡ITmedia]

第2のモデル(COPEN XPLAY)

第2のモデルにあたるコペン・エクスプレイは、「中高年のための遊びグルマ」を狙う

 第二のモデルはコペン・エクスプレイだ。このモデルはカシオのG-SHOCKを連想させるような道具感を前面に押し出した造形で、普段使いに楽しい遊びのあるクルマを目指しているようだ。前述の「中高年の遊びグルマ」に対しての回答はこれになるようだが、このモデルは若干机上の空論という気もしないではない。

 実際最近になってこのモデルにもRobe S同様の欧州製高級部品インストールモデルが発表され、行き先に若干の迷走感がでてきた。「中高年の遊びグルマ」はローブの吊るしモデルで十分なように思う。むしろこのモデルはコペンの発表時にその「着せ替えコンセプト」を説明するための存在であったようにも思うのだ。

第3のモデル

第3のモデル。初代コペンの面影を色濃く残すそのスタイルからは、ダイハツの長期戦略が浮かび上がる

 そして第3のモデルだ。今回発表された第3のモデルは、一言で言えば旧型コペンのエミュレーションだ。全体を丸くツルンとしたデザインに仕上げ、ヘッドランプも初代を思わせる丸型を採用した。初代オーナーの不満への回答であると同時に「可愛い軽オープン」需要に応えるモデルになるはずだ。

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