日本で最も人が集まるバス停がリニューアル、その狙いは新しい空間提供(3/4 ページ)

» 2015年03月24日 08時00分 公開
[上口翔子Business Media 誠]

スターバックスがバスターミナル内に国内初出店

 リニューアルに当たり、メインターゲットに設定したのは若い女性だ。「近代的なイメージを打ち出すため、流行に敏感でオシャレな客層に好まれるターミナルにしたかった」のが理由だという。そのため、バスターミナル内にはスターバックスやローソンに出店を依頼した。スターバックスについては、バスターミナル内への出店は日本初の試みとなる。

スターバックスコーヒー
ローソン

 女性層を呼び込む施策として力を入れたのが、化粧室の拡充だ。面積を改修前の約2倍に増床し、パウダールームなどの空間を充実させた。旅の行程前後で居心地が良いと思ってもらえる環境作りを意識したという。

パウダールームなどの空間を充実させた女性用トイレ

 「これまでの高速バスターミナルは、どちらかというとバスで運ぶ間のことにしか着目してこなかった。今回のリニューアルでは、インフォメーション窓口を新設し、バスの発着案内も拡充した。今後は出発前や到着後にも目を向け、天神高速バスターミナルが福岡天神と各地を結ぶ交流のハブ拠点となるよう、お客さまの旅の行程の1つとして印象に残るターミナルにしていきたい」(庄山部長)

 2015年4月には、隣接するソラリアプラザのリニューアルオープンも控えている。西日本鉄道では、天神地域の各種商業施設、西鉄天神高速バスターミナル、ソラリアの連携を深めていきたい考えだ。

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