宇宙からの画像で、どんなビジネスが生まれるのか仕事をしたら“宇宙”に飛んだ(中編)(4/5 ページ)

» 2015年03月11日 08時00分 公開
[土肥義則Business Media 誠]

新しいビジネスが生まれる!?

中村: 前回、「大型の人工衛星はスーパーコンピュータ、私たちの小型衛星はスマートフォンのようなモノを目指す」という話をしました。私たちはAPI(ソフトウェアからOSの機能を利用するための仕様)を公開して、多くの人に新しいビジネスをつくってほしいと思っています。

土肥: なるほど。第三者が宇宙からの画像を使うことができれば、今では考えられないようなサービスや商品が生まれてきそうですね。まずは3〜5機を打ち上げたいということですが、いつごろを予定していますか?

中村: いまは資金調達をしていて、2017年までには打ち上げたいですね。その後、数を増やしていくことで「こうしたサービスができるようになりますよ」と実感してもらって、さらに資金調達をする。そして、2020年までに50機を打ち上げることができればいいですね。

 個人的には、東京の画像を見てみたいですね。2020年に東京オリンピックが開催されるので、今後さまざまな建物が増えていきます。5年後、街の形が大きく変わるので、その姿を1日ずつ撮影すれば、面白いモノができるかもしれません。例えば、パラパラ漫画のようなモノができるでしょう。

土肥: おー、見てみたいですね。でも、人工衛星の画像って、1枚100万円もするんですよね。1枚100万円もする画像のパラパラ漫画って、一体いくらするんですか(笑)。

中村: これまでは価格が高かったので、見ることができる人は限られていましたが、それが無料であれば多くの人は見ますよね。

土肥: 見ます、見ます。

「ほどよし1号機」が他の小型衛星3機とともにロシアのドニエプル ロケットへ搭載された状態

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.