新卒5年目までの社会人に聞く、入社してよかった会社ランキング

» 2015年03月03日 13時59分 公開
[Business Media 誠]

 就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営しているヴォーカーズは3日、「入社してよかった会社ランキング」を発表した。新卒5年目までの社員(元社員を含む)から、同サイトに投稿されたコメントなどを集計。8つの評価項目を分析したところ、1位は「P&G」(4.07点)であることが分かった。

 P&Gの若手社員のクチコミを見ると「風通しが良い、若手も活躍できる環境がある」「自由、アグレッシブ、チャレンジング」な環境であり、若手であってもチャレンジできる成長の機会を与えられているようだ。また「人を大切にする会社」というコメントも目立った。同社の残業時間は53時間、有休取得率は40%と、全企業平均とほぼ同じ水準。「仕事のためにプライベートを犠牲にしなければならないほどではないようだ」(ヴォーカーズ)

 2位にランクインしたのは「ゴールドマン・サックス証券」(4.00点)、以下「高見」(3.98点)、「武田薬品工業」(3.92点)、「小松製作所」(3.91点)と続いた。2位のゴールドマン・サックス証券で働く若手社員からは「社員が猛烈に働くので、自分にも自然とストレッチがきく」と同社社員の士気の高さを称賛する声があった。また「若手にも裁量が大きく、一般の会社ではありえない規模の額や客を任せてもらえる」といった声もあった。一方「Up or Out」(昇進するか、辞めるか)という厳しい環境に置かれていることから、プレッシャーが大きいことが予想される。

 3位の高見は、2013年に創業90周年を迎えた老舗企業。京都に本社を置き、ブライダル関連サービスを主力事業としている。若手社員のクチコミを見ると「直接的にお客さまの声を聞くことができるので、そのやりとりの中でやりがいも感じやすく、新入社員でも十分重宝される」というコメントがあり、若いうちから「働く喜び」を味わえる環境のようだ。老舗企業らしく福利厚生制度は充実していて、残業時間も17時間弱と少なめ、有休取得率も67%と全企業平均を大きく上回っている。

入社してよかった会社ランキング(出典:ヴォーカーズ)

 本調査は2007年7月から2015年1月に、新卒入社で5年目までの社員・元社員から投稿されたレポート(全1万1694件)を基に分析している。

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