1936年創刊、東洋経済新報社の企業情報ハンドブック『会社四季報』。株式投資たちのバイブルともいわれる四季報だが、上場企業3600社の情報を網羅(もうら)していることもあり、雑誌版は分厚い。さらに証券コード順に掲載されているため、初心者にはとっつきにくい部分がある。
同社では、これまでも会社四季報をCD-ROM版、iPhone向けアプリ、電子版、Webサイト「会社四季報オンライン」などで展開してきた。加えて2月27日、電子書籍『会社四季報 業界版』(350円、税別)を発売した。従来の雑誌版を単に電子化しただけではなく、上場企業約3600社を業界ごとに、9分冊化している。
分冊化した電子書籍『会社四季報 業界版』。左上から「資源・素材編」「建設、不動産編」「機械・産業向けサービス編」「輸送用機器・住宅編」「小売り・個人向けサービス編」「医薬品・食品編」「金融編」「電気機器編」「情報通信編」
特徴としては、証券コード順ではなく、業界ごとの時価総額順に掲載することで、同業他社比較がしやすくなったこと、『会社四季報 業界地図 2015年版』掲載の関連業界マップを収録し、業界全体を把握しやすくなったこと、五十音順索引の掲載、約10年分の株価チャートが見られることなどが挙げられる。
業界の相関関係を把握しやすい業界地図を収録
なお、現在販売されている電子版は、2014年12月発売の『2015年1集新春号』に基づいている。3月発売の最新版『2015年2集春号』をベースにした業界版は、4月上旬発売予定だ。
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