インタビュー
» 2015年02月04日 08時00分 UPDATE

仕事をしたら“人を助ける”ことができた:海外で病気、どうする? 大丈夫、助けてくれる会社があるのだ (1/6)

途上国で病気を患ったら、大変なことがいくつかある。そのひとつが病院のレベルの低さだ。不衛生な環境で入院することになったら、あなたはどうするか? そんな場合でも、心強い味方がいる。それは……。

[土肥義則,Business Media 誠]

 ベトナムのホーチミンを訪れていた田中さん(仮称、34歳)は39度の熱に悩まされていた。近くにあった病院で診てもらったところ「デング熱」と診断された。2014年8月、東京の代々木公園などを訪れた人からデング熱の患者が発生し、日本は大騒動に。デングウイルスに感染した蚊に刺されることによって高熱が発症し、人によっては重篤な症状に陥ることがあるからだ。

 田中さんはホーチミンの病院に入院。輸血や止血処置(内視鏡など)をする可能性があったので、不安を感じた。「この病院で本当に大丈夫なのか」と。

 もしこうした状況に置かれたとき、あなたならどうするか。「そんなの自分には関係ないよ。途上国に行く機会なんてないし」と思われるかもしれないが、グローバル化の影響でビジネスパーソンが東南アジアやインドといった国に滞在するケースが増えているのだ。

 日本語は通じないし、病院は古くて汚い。できれば最新の設備がある病院で診てもらいたい。海外で不安を感じている田中さんのような人を助けてくれる会社がある。社名は「インターナショナルSOS」。助けてくれる? 聞いたことがない会社だけど、大丈夫なの? と思われるかもしれないが、実はこの会社の歴史は古い。サービスの概念は、1950年ごろのスペインで生まれた。欧州の人たちは長いバカンスを利用して、大陸をクルマで横断することも珍しくない。移動中に故障したり、燃料切れになったり、事故にあったり。そうしたケースに修理の手配、燃料の輸送、事故処理などを行ったのが始まりだ。

 インターナショナルSOSのネットワークは世界89カ国・700拠点もあって、社員1万1000人のうち、約半数が医療関係者だという。これだけの規模で、困った人を助けるというサービスを行っているのは、この会社しかない。

 田中さんは同社に連絡をして、バンコクの病院に搬送してもらった。転院後、出血は認められず、倦怠感も軽減した。その後、血小板の数が回復して、無事退院することに。

 世界中の人からSOSを聞いて、同社はどのような支援を行っているのか。日本法人で医療分野を担当している医師の安藤裕一さんに話を聞いた。聞き手は、Business Media 誠編集部の土肥義則。

yd_andou1.jpg 海外で滞在している人からSOSを聞けば、インターナショナルSOSは専用機を使って病院に搬送することも
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