英語学習を継続し、英語力の衰えを防ぐには(2/2 ページ)

» 2015年01月26日 03時30分 公開
[渡辺まりか,Business Media 誠]
前のページへ 1|2       

TOEICテスト受験という適度な負荷をかけて英語力の衰えを防ぐ

 全員を対象にした「TOEICテストを受けたことがあるかどうか」の質問では、3割が「ある」と回答。そのうち、英語学習継続者の9割が、社会人になってから1回以上受験しており、英語学習にTOEICテストを活用していることが分かった。

 「TOEICテストを受験したことがあるか」
 「社会人になってからTOEICテストを受験しているか」

 また、TOEICテストの受験経験のある人を対象にした「TOEICテストを最後に受験したときと比べて、英語力が衰えたと感じるかどうか」の質問に対して、6割が「感じる」「まあ感じる」と回答したが、社会人になってから受験たことのある人とない人で比較すると、「ある人」では48.8%が、「ない人」では83.7%とという結果になった。

 「TOEICテストを最後に受験したときと比べて英語力は衰えたか」
 「TOEICテストを最後に受験したときと比べて英語力は衰えたか」(就職後の有無別)

 これらのことから、英語力の維持には「1. 英語学習の継続」「2. TOEICテストの継続受験」が有効であることが明らかになった。

 TOEICテスト受験が、英語学習継続のためのモチベーションアップと英語力維持につながるのはなぜなのか。人間性脳科学研究所所長 理学博士の澤口俊之氏によれば、「受験する人の多くがテストを受けるときに、点数の見込みを立てていると思うが、これが脳科学的に非常に重要。テストを受けて自分の実力を知り、予想したとおりに点数が上がった場合、自分の頑張りを評価することになる。逆に低い点数だった場合には、後悔し、そこからまた頑張ることで次は良い結果が出せるというデータが出ている」という。テストを受験することによって自分の実力を知り、自分を評価し、次のステップへと進ませるため、英語学習を継続していく力になるという。

 「継続は力なり」とは昔からの格言だが、目標なしに続けるのは難しい。グローバル化の進むビジネスの世界において、これからは英語力が求められると分かっていても、なかなか続けられないもの。英語は勉強したいがなかなか続かないという人は、TOEICなどのテストを受験し、具体的な目標を据えてみてはどうだろうか。

関連キーワード

英語学習 | TOEIC | 社会人 | モチベーション |


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.