土肥: コンビニが棚を高くして、スーパーのお客さんを狙っているということでしが、逆の動きも出てきていますよね。イオングループは、ミニスーパー「まいばすけっと」を展開しています。全体的に価格が安いので、まいばすけっとが近隣にあるコンビニは苦戦するのではないでしょうか?
川乃: 「全く影響がない」とは言えませんが、大きなダメージは受けないでしょう。日本にコンビニが上陸して40年ほどが経ちましたが、その間ずーっと“30坪”の商売をしてきました。広さ30坪のスペースで「どういった商品が売れるのか」というノウハウがあるんですよ。
ドイさんが「おにぎりを食べたいなあ」「雑誌を買いたいなあ」「電気代を支払いたいなあ」「コピー機を利用したいなあ」と思ったとき、ミニスーパーに行かれますか?
土肥: はっ、コンビニですね。
川乃: イオングループにはミニストップがあるので、そこからコンビニに関する情報を手にしているはず。ただ、まいばすけっとの棚に並んでいる商品を見ていると、スーパーを小型化している感じなんですよ。これだと、なかなかうまくいかないでしょう。
土肥: ということは、コンビニが店を広くして、ミニスーパーをやろうとしてもなかなかうまくいかないということですか?
川乃: ファミマは2014年11月に、食品スーパーのカスミと組んでスーパーの機能を持った複合型コンビニを出店しました。ローソンもスーパーの品ぞろえを兼ね備えた「ローソンマート」を始めました(関連記事)。セブンはいまのところ目立った動きはありせんが、店舗によっては生鮮食品を扱っていますよね。生鮮食品の中でも「野菜」を売ることは難しいんですよ。
土肥: どういうことでしょうか?
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