意外! 大みそかに客が殺到するローソンの店舗がユニーク仕事をしたら“年越しそば”が売れた(3/6 ページ)

» 2014年12月26日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

「ザ・日本」的なモノが売れている

土肥: そ、それは……確かに日本のコンビニとは違いますね(笑)。どんな具材が売れているのですか? 日本では、たしか「ツナマヨ」が最も売れていますよね。

中川: 最も売れているのは「鮭」、次いで「昆布」「梅」。いわゆる「ザ・日本」的なモノがよく売れていますね。例えば、「鮭」の価格は2ドル(税別)。価格は決して安くないのですが、日本店舗での平均売上数(12月31日)に比べて約44倍も売れています。

 先ほど「シェラトン・ワイキキ店」のお客さんは日本人観光客が多いと申し上げましたが、旅先ではどうしても外食が多くなりがちですよね。特にハワイでは肉を食べる機会が多くなるので、数日経つと「ちょっと肉にも飽きてきたなあ。今日の朝食は、軽くおにぎりにしようか」となる。そこで「鮭」「昆布」「梅」のおにぎりを手に取られるお客さんが多いんですよね。

 あと「おでん」もよく売れています。ハワイ限定の具材も販売していますが、最も売れているのは「大根」(1ドル、税別)。こちらも日本の店舗に比べて、20倍ほど売れています。

土肥: またまた「ザ・日本」的なモノが。

中川: おでんの販売を始める前は、ちょっと不安でした。店内に独特の香りが漂うので、外国人がびっくりされるかもしれない。「臭い」と思われるのでは? などと心配していたのですが、多くの外国人が「なに、これ?」といった感じで興味をもってくれています。ハワイは物価が高いので、現地の人たちがおでんを食べるケースが増えているんですよ。

 ただ、購入されるのは日本人が多いですね。理由としては、先ほどの「おにぎり」と同じように、外食に飽きた人たちが「ザ・日本」的なモノが恋しくなって買われている。あと、ホテルの中にプライベートビーチがあるのですが、そこで泳いだあとに「ちょっと体が冷えたので、温かいモノを食べたい」という人が召し上がっていますね。

シェラトン・ワイキキ店の様子(左)、おでんは「大根」がよく売れている(右)

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