意外! 大みそかに客が殺到するローソンの店舗がユニーク仕事をしたら“年越しそば”が売れた(2/6 ページ)

» 2014年12月26日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

店内でおにぎりを作っている

土肥: ハワイにやって来ましたーー! この連載「仕事をしたら○○が見えてきた」で“初の海外取材”……と言いたいところなのですが、そんな予算はありませんで、ローソンの本社がある東京・大崎(品川区)にやって来ました(あっ、大崎が別に悪いという意味ではありません。同社のオフィスがある「ゲートシティ」にはおいしい寿司屋がございます)。

 ハワイの店舗を担当している中川さんは、日本とハワイを行ったり来たりの日々。取材後もまた現地に飛んでしまうそうですが、その前にちょっと話を聞かせてください。聞いたところによると、年末年始はハワイの店舗が大変なことになっているそうですね。ローソンは現在、ハワイで4店舗を展開していますが、中でも「シェラトン・ワイキキ店」の売り上げがスゴいそうで。この店はどんな特徴があるのでしょうか?

中川: シェラトン・ワイキキ店の売り上げは、日本の店舗に比べて約1.6倍売れているのですが、大みそかになると約8倍も売れています。

 ハワイでも同じ「ローソン」の看板を掲げているので、日本のモノを想像されるかもしれませんが、かなり違います。店内にはハワイのお土産として、マカダミアンナッツやチョコレート、キーホルダーなどのほかに、日本に帰っても使えるような雑貨をそろえています。あと、ワインの種類が充実していますね。写真を見ていただけると分かるのですが、「えっ、ここがコンビニ? リカーショップじゃないの?」と思えるほどたくさんの商品が並んでいます。

 店舗はホテル「シェラトン・ワイキキ」の中にあるので、お客さんの80〜90%は宿泊されている方々なんですよ。全体の内訳をみると、日本人が65%で圧倒的に多く、次いで、中国や韓国などアジア系の人、欧米の人といった感じですね。

土肥: 日本のコンビニとはかなり違うということですが、米国で流通しているモノが数多く並んでいるということですか?

中川: 米国で買えるモノばかり並べていても、ローソンの特色は出せません。ハワイには「ABC STORE」というコンビニがたくさんあるので、そことの違いを打ち出していかなければいけません。そこで「手づくりのおにぎり」を提供することにしました。レジの裏に調理場があって、現地のスタッフがご飯を“にぎにぎ”しているんですよ。

店内にはたくさんのワインが並んでいる(左)、土産物コーナーにもたくさんの商品が並んでいる(右)

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