勝負をかけるプレゼンテーションではどんな服装がいい?チャンスをつかむ男の服の習慣(3/4 ページ)

» 2014年12月19日 07時00分 公開
[政近準子,Business Media 誠]

ネイビーのスーツは風格が出るかがキモ

 “鉄板”と言われがちなネイビーのスーツ。実は、どうしてもピンとこないビジネスパーソンが存在します。私は、どちらかというとグレーのほうがしっくりくる人が多いと感じています。

 それは、スーツだけを見れば、ネイビーはすっきりとしてスタイリッシュですが、何と言っても勝負はコーディネートです。

 グレーのVゾーンは、実は非常に合わせやすく失敗が少ないのに比べ、ネイビーのスーツは場合によっては、「なんだかなぁ?」な残念な人によく出会います。

 どうも経験値が少ない頼りなさげに見える新入社員スーツに見えたり、ネイビーの選び方が微妙にズレていて奇をてらっているように見えたり。

 フレッシュマンがフレッシュに見えるのはいいのですが、中年以降の男性では、ネイビーに風格が備わるかどうかです。そして風格は、色自体の選び方と、Vゾーンの成功にかかっていることを肝に銘じてください。

 現に、もう10年もスタイリングを任せていただいているIT企業の社長に、最近やっとネイビーのスーツをあつらえたくらいですから。

 「なんで今までネイビーがなかったんだろう?」とその社長は、奥様に言われて気がついたとおっしゃっていましたが、その人は年齢よりもかなり若く見えるため、この10年、グレーを主体に揃えることで若社長という雰囲気を払拭してきたのです。

 10年がたち、40代後半になった今こそネイビーを取り入れました。こんな調子でもまったく遅くはないのが、実はネイビーなのです。

明るい色を使いたいならスーツよりジャケパン

 ネイビーのスーツと相性がよいのは、やはり白やサックスブルーのシャツ。これは、グレーと変わりはありません。「え〜、つまらない」などと思わずに、この鉄板カラーこそ制覇すべきなのです。

 先ほど失敗が多いとお話したのは、ネイビーは薄いピンクや紫、黄色などとも相性がよいため、明るい色のカラーシャツをつい着てしまう人が多いからです。ダメとは言いませんが、基本がないのにそっちに走れば、やはり軽率なスタイリングになってしまうのです。そのうえ、妙に明るい派手なコントラストのネクタイを着けるものだから、見ていて落ち着きません。

 そういうことがしたければ スーツではなくネイビーのジャケットを購入してください。ジャケパンスタイルであればもう少し遊べます。基本に立ち返ると、ジャケパンはスーツよりもカジュアルだから、着こなしも自由度が上がります。ビジネスシーンでも、ジャケパンスタイルはかなりの確率でOKな会社が多いですから、チャレンジしてみてはどうでしょうか。

 どうしても明るめのカラーを合わせたいなら、グレーのスーツ。夏に着る薄いグレーのほうが品が出ますね。ただ、その場合でも、白やサックスブルーのシャツに薄めの色のネクタイを合わせるのがオススメです。

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