裸一貫で9年ぶり 日本復帰を決意した松坂大輔の“家庭事情”赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)

» 2014年12月18日 08時00分 公開
[臼北信行,Business Media 誠]

松坂家は“カカア天下”

 あわや無職の危機もチラつき始めたことで、松坂家の屋台骨を支えるにはメジャー残留うんぬんなどと言ってはいられなくなってしまったのだ。大金を稼ぐには、まだ自分のことを高く評価してくれそうな日本にUターンするしかない。そう決意したからこそ松坂はまるで切羽詰ったかのように方々へ国際電話をかけまくり、水面下での就職活動を行っていた――。いろいろな方面からの情報を整理すると、それが松坂に裸一貫での国内復帰を決意させた真相のようだ。

 「3人の子どもを世界屈指の学術都市であるボストンで育てたいという奥さんの意向もあって、大輔は家族と離れ離れで新天地の福岡へは単身赴任になる。子どもが夏休みの時は家族が日本に帰国し、オフは大輔がボストンの自宅に帰ることでお互いが行き来し合うようだが、基本は最低3年間も超遠距離生活になるわけだから本人は当然寂しいはず。

 それに福岡は奥さんの実家が大牟田市にあるから“監視の目”が行き届くだろうし、羽を伸ばしたくてもなかなか伸ばしづらい。ヘンなウワサを立てるわけにもいかないだろうからいろいろ気を使わなきゃいけないだろうし、精神的にも相当しんどいかもしれない」(前出の関係者)

 以前も推察したことだが、やっぱり松坂家は“カカア天下”で松坂自身も家庭内において相変わらずうだつの上がらない亭主のような存在に思えてくる。妻に尻を叩かれながら“何とかやらなきゃいけない”と必死で気持ちを高ぶらせているビジネスパーソンの方々も世の中には多いだろう。そう考えれば、家庭の事情も絡んで再び日本のマウンドに立とうとしているベテラン右腕の姿に同情……いやいや、共感を覚えたくなる人は私以外にもたくさんいるはずである。

ニューヨーク・メッツで2年間在籍した松坂大輔(出典:ニューヨーク・メッツ)

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