裸一貫で9年ぶり 日本復帰を決意した松坂大輔の“家庭事情”赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)

» 2014年12月18日 08時00分 公開
[臼北信行,Business Media 誠]

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


 怪物復活なるか――。福岡ソフトバンクホークス・松坂大輔投手に期待と不安が入り混じっている。3年総額12億円プラス出来高払いの巨額契約で来季から9年ぶりの日本復帰を果たすことになり、当然のように今オフ最大級の注目が集中。かつて一世を風靡(ふうび)したスター投手の入団にお膝元の福岡は沸き返っているが、その一方でシビアな目を向けるプロ野球関係者たちも多い。うがった見方をするメディアの中には、まだ投げてもいないのに「2けた勝利なんてもってのほか」「せいぜい6勝止まり」などと辛らつな予想をしているところもある。

 確かにそういう見方がされるのも仕方のない面はある。2011年6月に右ひじのトミー・ジョン手術(靭帯の移植手術)を受けて以来、松坂は残念ながら完全復活を印象付けるような活躍を残せていない。2012年6月の復帰登板から、ここまで約2年半の間にメジャーリーグで挙げた勝ち星はわずか7勝。メッツ在籍2年目となった今季はリリーフで起用される場面も多かったものの、本人が強く望んでいた先発で最後までローテーションに固定されなかったことを考えれば、やはり松坂自身にとっても不本意なシーズンだったと言わざるを得ないだろう。

 このように近年は明らかに不完全燃焼のままでありながらも超破格の契約条件でソフトバンクへ入団。過去の名声と実績が契約条件のアップに結びついた感はどうしても否めないだけに、周囲からは「本当にやれんのか?」と厳しい視線を浴びせられているようだ。

日本球界に復帰した松坂大輔(出典:福岡ソフトバンクホークスの公式Facebook)
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