「忘年会で嫌われる上司」にならない方法サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(3/3 ページ)

» 2014年12月15日 06時15分 公開
[サカタカツミ,Business Media 誠]
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お酒の席だからこそ、ことさら上に立たなくていいのです

 ことさら上に立とうとしなくてもいいのです。あなたはすでに上司なのですから、多くの人の上に立っているのです。忘年会の席でも上に立とうと思う必要はないのです。逆に、そんな席ですら、上に立ち、主役になりたがるあなたを尊敬し、ついていこうと考える部下は、一人もいないでしょう。周囲が和やかな気持ちになり、ホッとした空気の中で、本音が語ることができ、その上で日々の業務にプラスになるような雰囲気を作り出す。いわば裏方に徹することが、上司に求められる行動だと、わたしは思っています。

 最後に、忘年会と深い関係があると言われている、無礼講という言葉を手元の辞書で調べてみました。「身分地位の上下を考えない、堅苦しい礼儀を抜きにして、行う宴会」という意味でした。別に、部下が無礼な振る舞いをするべきだという話ではなく、上司として「上に立つ」ことを考えず「あるべきだと」持論を堅苦しく押し付けないことを心がけるだけで、忘年会の言動がきっかけで嫌われる上司にならないはずです。このコラム、飲む前に読んでくださいね。

著者プロフィール:サカタカツミ

 クリエイティブディレクター。就活や転職関連のサービスをプロデュースしたり、このような連載をしていたりする関係で、そちら方面のプロフェッショナルと思われがちだが、実は事業そのものやサービス、マーケティング、コミュニケーションの仕組みなどを開発するのが本来の仕事。

 直近でプロデュースしたサイトは「CodeIQ」「MakersHub」。著書に『こんなことは誰でも知っている! 会社のオキテ』『就職のオキテ』。この連載についても、個人的に書いているブログでサブノート的なエントリーを書く予定。Twitterアカウントは@KatsumiSakata


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