――バリューチェーン・イノベーターを進める上で、どのような素養が必要になってくるのでしょうか。
馬場: ファシリテーションと、コンサルティング、それにプレゼンテーションができるというのが理想で、さらにお客様のことを常に考えられるということですね。まずは、その下地の部分の技術やプロジェクトのプロジェクト・マネジメント能力があって、他者から一目置かれる存在である方が良いです。その上で、コンサルの手法など、新しいものを学ぶ意欲のある人がバリューチェーン・イノベータープロフェッショナルになれる。将来的には資格へと発展させたいと考えています。
――VSNが会社全体で取り組んでいるバリューチェーン・イノベーターの取り組みですが、なぜ必要なのか。今後の目標も合わせて教えて下さい。
馬場: まったく新しいことを始めて、その価値を実感するまでが結構大変で、最初の成果を出すまでの2年間が大変でした。特にスペシャリストはなかなか動き出さない。そんな彼らに言うべきなのは、バリューチェーン・イノベーター活動をしていると、結果的にお客様が増えて、専門領域を発揮する機会が増えるということ。この理解が進むようになって参加者が増えてきました。現在でも全チームが取り組んでいるのですが、全社員は参加できているわけではないので、まずはそれを100%にすることが目標になりますね。
ミーティングの風景(提供:VSN)
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